新型ゲーム機「OUYA」は、クラウドファウンディングサービスのキックスターターで約6億7500万円の資金を調達し、話題を集めたことで知られているが、そのゲーム開発者向けの開発キットが2012年12月に配信される。海外企業の代理業務などを営むカイオスでは、日本企業向けの問い合わせを受けつけている。

OUYAは米国スタートアップ企業Boxer8社が2013年4月に発売を予定している据え置き型ゲーム機。開発チームには元マイクロソフトで初代Xbox事業を立ち上げたエド・フリーズ氏などが参加している。PCブラウザやモバイルゲームの市場が拡大する中で、リビングでテレビに接続して楽しむ、伝統的な据え置き型ゲーム機の復権を掲げている。

本体の大きさはルービックキューブ程度で、本体価格は99ドルを予定、公式サイトでは予約も受けつけている。ソフト開発には、個人や独立系ゲーム会社に幅広く門戸を広げる一方で、スクウェア・エニックス、バンダイナムコゲームスといった大手企業も参入を表明している。

ハードウェア面ではOSにAndroid 4.1、CPUにNVIDIA製のTegra3、内部記憶装置に8GBのフラッシュメモリを搭載するなど、スマートフォンに似た設計思想が特徴だ。ゲームソフトも専用マーケットからオンラインで配信され、すべて基本無料でプレイできる、アイテム課金スタイルを採用している。テレビとの接続はHDMI端子を使用し、ワイヤレスコントローラでゲームの操作を行う。

Boxer8社は公式サイトで「OUYAの基板はTegra3プロセッサで動作しており、Tegra3搭載のAndroidタブレット上でゲームを作成すれば、ゲームの動作を確認できる」としている(日本語参考訳はこちら)。

OUYA
http://www.ouya.tv/