アニメーション専門チャンネルのアニマックスは、7月7日からBSアニマックスで１時間半のレギュラー無料放送枠をスタートさせる。放送時間帯は毎週土曜日の22時から23時30分まで。アニメ番組のUHF局へのシフトが進む中、全国で視聴が可能なBSでの無料放送は、様々な注目を集めそうだ。

放送番組の第1弾は『アルカナ・ファミリア』と『TARI TARI』の新作アニメ2本。これにゲーム番組『ゲーム★マニアックス』を加えて90分の放送枠とした。夜22時は視聴者数も多く、アニマックスはこの放送枠への注目を加入者増へとつなげたい考えだ。一方でファンの立場に立つと、UHF局での放送アニメが増えるなど、見られるアニメが大都市圏と地方で差が生まれている中で、タイムラグなく見られるチャネルが一つ増えるのは好ましいといえる。この局の思惑と、ファンのニーズがうまくマッチングするかどうかが、この枠の存続のポイントといえるだろう。

1998年からしばらくの間、有料衛星放送のwowowがノースクランブル帯（加入者以外も視聴可能）を設け、そこでアニメを放送したことがあった。当時は、深夜アニメの黎明期だった。枠こそ深夜ではなかったがwowowのノースクランブル帯におけるアニメのビジネススキームは深夜アニメと同等だった。深夜アニメ型の「ビデオメーカー主導で製作し、放送した後、パッケージ販売で回収」というビジネススキームが当たり前のこととなった今、BSアニマックスに無料枠がつくられるのも、非常に自然な流れといえる。今後もクール毎に、新作テレビアニメを放送する予定だという。

アニマックス
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