京都国際マンガミュージアムでは、2012年7月12日から8月26日まで、マンガを「学ぶ」「体験する」ことを目的としたイベント「えむえむ夏休みマンガ自由研究」が開催される。子供を主な対象としているが、家族全員で楽しめるようなプログラムもいろいろと用意されている。
「マンガを学ぶクイズラリー」では、ミュージアム館内に隠されたヒントをもとに問題を解いていく。「京都編」「国際編」「マンガ編」「ミュージアム編」の4コースが用意されており、クイズラリーを楽しみながら、マンガ文化のみならず、京都の歴史やミュージアムの成り立ちなどを知ることができるという。
マンガミュージアムに籍を置くマンガ研究員たちによる夏休みの特別講座が「マンガ博士に俺はなる!」だ。8月15日から19日の間、合計10コマの講義が開催される予定。
また「マンガが描きたい!〜この夏、思いっきりマンガを描こう!〜」では、ミュージアムが以前から力を入れている、マンガを実際に描くワークショップがいくつも開かれる。
その他にも、ミュージアム館長である養老孟司氏による「親子夏休み昆虫教室」や、様々な関連イベントが用意されている。
イベント期間中は、普段18才以上に限定されている「研究閲覧室」も開放されるとのこと。
プログラムによっては年齢制限や料金も設定されているので、詳しくはリンク先を参照してほしい。
このような来館者と作品をつなぐ活動は「メディアシオン」とも呼ばれ、とりわけ近年注目を集めている。ここでは、ワークショップ、講演会、展覧会、カタログのみならず、美術館自身も人と作品の間を媒介するものとして「メディアシオン」に含まれる。
「子どもたちはマンガすら読まない」と言われる今日、マンガ所蔵館施設のこのような活動はこれからますます重要になってくるだろう。
えむえむ夏休みマンガ自由研究
http://www.kyotomm.jp/event/evt/mm2012summer.php