トランスメディアアーレ(ベルリン)は、ヴィレム・フルッサー・アーカイブ(ベルリン)と共同で「ヴィレム・フルッサー・レジデンスプログラム」を2013年4月から開始する予定。それに先立ち、若手または新進気鋭のアーティスト/研究者を対象に、最短2カ月のベルリン滞在を前提にしたリサーチ・プロジェクトを公募している。
哲学者ヴィレム・フルッサー(1920−91年、チェコスロバキア)は、理論と実践を表裏一体と捉えて、異なる見地や学問分野を実験的に関連付けながら思考すること、とりわけ他者との「対話」を重要視していた。そのようなフルッサーの理念を受継いだ本プログラムでは、現代文化の将来と限界をめぐるテーマ設定とその研究プロセスともに、学際的あるいは脱領域的な姿勢が求められる。ウェブサイトによれば「美学、物質性、政治などの観点を結びつける試み」としてのアーティステック・リサーチが期待されている。
本プログラムの参加者は作品制作などの成果物がゴールではないが、研究成果のプレゼンテーションやイベントを行う必要がある。その他、必要に応じて出版や展示などをサポートするようだ。なお、プロジェクトが採択された場合は、ベルリンへの渡航費と研究費1,000ユーロ/1カ月が支給されるほか、ベルリン芸術大学(UDK)内ヴィレム・フルッサー・アーカイブのスタジオが提供される。応募はウェブサイトから受付けている。〆切は2012年7月31日まで。
トランスメディアーレ「ヴィレム・フルッサー・レジデンスプログラム」
http://www.transmediale.de/content/residency-programme-call-entry
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