石ノ森萬画館は、マンガ家の故石ノ森章太郎氏を記念した施設。2001年に東北の宮城県石巻市に設置された。石巻市が掲げる「石巻マンガランド構想」主要事業のひとつであり、建設費約20億円は国と市によって負担され、市と民間が出資した「株式会社街づくりまんぼう」によって管理・運営されている。総床面積は約2千平方メートル。
2011年3月11日に起きた東日本大震災で同館は、津波による大きな被害を受けた。幸い人的被害はなく、保存されていた原画も無事であったが、建物1階部分は浸水し、長らく休館を余儀なくされていた。
その石ノ森萬画館が2012年11月17日に再オープンを果たす。
ブログでは修繕状況の報告がときどき上げられていたが、約1年半かかってようやく再開されることになる。17日と18日には再オープンに合わせて様々なセレモニーが開かれる予定。また、商店街におけるイベントも予定されており、街をあげたお祭りとなりそうだ。
修復・リニューアル費約7億5千万円は国、市、寄付によって賄われる。先日、鳥取で開催された「国際マンガサミット」ではマンガ家たちによる応援メッセージの寄せ書きが贈られ、「株式会社街づくりまんぼう」社長・西條允敏氏によって約1億3千万円の義援金が集まったことが発表された。「株式会社街づくりまんぼう」は震災後に「石ノ森萬画館復興義援金口座」を設置し、支援を募っていた。
今回の再オープンは暫定的なもので、2013年2月12 日から3月22日にかけて一旦休館となり、常設展示内容をリニューアルしたのち、本格的に再スタートを果たすとのこと。