東京都江東区では、1998年に『のらくろ』の作者、故・田河水泡氏の遺族から遺品の寄贈を受け、森下文化センター1階に「田河水泡・のらくろ館」を設置している。
森下文化センターではしばしばマンガ関連講座が開催されており、現在「永遠の少女マンガ〜名物編集長が語る少女マンガ史〜」が計3回の予定で開かれている(ただし受講の募集はすでに終了)。
第1回目は2012年12月16日に開催され、先日の第16回メディア芸術祭マンガ部門で功労賞を受賞した編集者の小長井信昌氏が、「私の編集者人生」というタイトルでマンガ研究家のヤマダトモコ氏を聞き手に体験談を語った。
第2回目と第3回目はそれぞれ、2013年1月20日と2月3日に開催予定で、マンガ家の成田美名子氏、美内すずえ氏、笹生那実氏が登壇することになっている。
この講座に合わせ、「田河水泡・のらくろ館」では「永遠の少女マンガ展」を2期にわたり開催する。
第1期は、2013年1月19日から2月11日にかけて、京都精華大学国際マンガ研究センターとマンガ家でもあり京都精華大学マンガ学部教授でもある竹宮惠子氏が共同で研究をすすめる精巧な複製原画「原画‘(ダッシュ)」を中心に展示が行われる。
編集者の小長井信昌氏の手がけた仕事をたどる展示や、故・三原順氏の原画展示、田河水泡とその弟子たちが描いた少女マンガの紹介、1,500冊の少女マンガをそろえた閲覧コーナーの設置なども行われるとのこと。
第2期は、「おおやちきの世界展〜“伝説”の漫画家、『りぼん』『ぴあ』からイラスト、パズルまで」と題され、繊細であでやかな絵柄が根強い人気のマンガ家、おおやちき氏が特集される。会期は2013年2月14日から3月3日までを予定。詳細については、ホームページ上で後日改めて発表されるとのこと。
「永遠の少女マンガ展」
http://www.kcf.or.jp/morishita/event_detail_010200400091.html
「おおやちきの世界展」(Twitter広報)
https://twitter.com/oyachiki_ten