シリアスゲーム協会(シンガポール)は、2014年5月23日、24日に韓国ソウル市郊外にあるキンテックス・コンベンションセンターで、「シリアスゲーム&ソーシャルコネクトカンファレンス(SGSC)2014」(共同主催:Korea Games Society・Gyeonggi Content Agency)を開催すると発表した。
SGSCは、2012年から毎年開催されているシリアスゲームの国際会議。2013年度は教育系と医療系をテーマに世界12カ国のスピーカーが集まり、64セッションが開催され、約300名が一般参加した。
特に欧米圏だけでなく、フィリピン・タイ・インドネシア・香港・シンガポールなど、アジア圏からの発表が充実していた点が特徴で、日本からも九州大学を中心に産官学で開発されたリハビリゲーム「リハビリウム起立くん」など、3件の発表が見られた。
014年度の会場となる韓国では、オンラインゲーム中毒が社会問題化しており、日本とは異なる形でゲームバッシングが存在する。一方で「機能性ゲーム」という名前で、行政がシリアスゲームの開発と普及を支援している。本カンファレンスの開催と共に、さらなる議論が進みそうだ。
2014年度は産業界向けの「シリアスゲーム&ソーシャルコネクトコミュニティカンファレンス2014」と、学術界向けの「国際シミュレーション&シリアスゲームシンポジウム2014」が同時開催する形で準備が進められている。シリアスゲーム協会(シンガポール)では、「日本のシリアスゲーム開発者や研究者も、ぜひ発表してほしい」と呼びかけている。
また同協会では、アメリカ環境プログラム、DHI Centre(デンマーク)、チエンマイ大学(タイ)、Hong Kong Digital Game Based Learning Association(香港)などと共に、シリアスゲームを用いた競技会、第2回「UNEP-DHI Eco Challenge 2.0」を、2014年3月17日から19日までインターネット上で開催する。
このイベントは、ゲームを通して発展途上国の持続的な経済成長と水資源の管理について学べる「Aqua Republica」を用いて、一定時間に獲得したスコアによって優劣を競う内容。優勝者には500ドル、2位には300ドル、3位には150ドルが進呈される。ゲームは英語版のみだが、インターネットとブラウザ環境があれば、日本からでも無料でプレイできる。
SGSC2014、UNEP-DHI Eco Challenge 2.0ともに、近日中にウェブ上で参加申込みが受け付け開始される予定だ。
シリスゲーム&ソーシャルコネクトカンファレンス2014