国際3D協会日本部会(I3DS-J)の主催するルミエール・ジャパン・アワード(Lumiere Japan)の2013年度受賞作が2013年11月21日に発表された。ルミエール・ジャパン・アワードは、国内で制作、公開された映像を対象に、優れた3D(立体視)コンテンツを表彰する賞で、3DCGによる商業アニメーション3作品が受賞した。グランプリに輝いたのは、映画『キャプテンハーロック』。また、アニメーション/VFX部門の作品賞にも映画『バイオハザード ダムネーション』と映画『009 RE:CYBORG』が入賞した。
映画『キャプテンハーロック』は、東映アニメーションの製作。マーザ・アニメーションプラネットが制作し、キューテックが2D-3D変換を担当した。『バイオハザード ダムネーション』は人気ゲームを原作にしたフルCGアニメーション映画第2弾で、『009 RE:CYBORG』はセルルックの3DCGにこだわった話題作である。
ルミエール・ジャパン・アワードはその評価点として「3Dによる効果的な表現や技術的挑戦がなされているか」「3Dにより芸術性は増進しているか」「3Dに適した対象や主題が設定されているか」「市場への波及効果とインパクとを持っているか」を掲げている。
2012年度の受賞作には、実写の劇映画が多く並んだが、今年は実写劇映画はなく、3DCGによる商業アニメーションが3作品選ばれた。邦画の立体視化ブームが一段落する一方で、3DCGアニメーションと立体視の相性の良さが確認された状況といえる。
国際3D協会