フランス南西部、スペインとの国境にほど近い場所に位置するトゥールーズで、2013年11月30日と12月1日の2日間にわたって、「トゥールーズ・ゲーム・ショー」(Toulouse Game Show、略称TGS)が開催される。

名称こそ「ゲーム・ショー」だが、実際のところその対象はゲームだけでなく、SFや日本のマンガ/アニメも含んでおり、とりわけ日本をはじめとしたアジア文化そのものにスポットが当てられるところに特色がある。

2007年に第1回が開かれており、今回で7回目。2012年度の来場者数は約3万4千人と、年々規模を拡大してきている。

今年の「トゥールーズ・ゲーム・ショー」では、トゥールーズで日本マンガや日本語を学ぶことのできる学校「トゥールーズ・マンガ」(Toulouse Mange)の協力を得て、日本スタイルのマンガの描き方を学ぶワークショップ「世界まんが塾」が開講される。講師を務めるのはマンガ原作者で研究者の大塚英志氏。

大塚氏は2年ほど前から、「世界まんが塾」と銘打って世界各国で日本式のマンガの描き方を教える試みを始めており、すでにシンガポールや、中国、韓国などで講義を行っている。

YouTube上の「トゥールーズ・ゲーム・ショー」公式ページでは、韓国で開かれたワークショップの模様や、今回のフランスでの開催にあたっての大塚氏からのメッセージがアップされている。

この講義では、絵のスタイルではなく、いわゆる「映画的」なコマ割りを、日本スタイルのマンガとして学ぶことになるようだ。

また、大塚氏は月刊マンガ雑誌「ヤングエース」誌上においても、2013年11月号から同じく「世界まんが塾」と題された連載を開始している。なお、同内容は中国語に翻訳され中国台湾のサイトで公開されている。

「世界まんが塾」(トゥールーズ・ゲーム・ショー)【web】

http://www.toulouse-game-show.fr/fr/content/master-class

「世界まんが塾」(トゥールーズ・ゲーム・ショー)【pdf】

http://www.toulouse-game-show.fr/sites/default/files/présentation MasterClass d%27Otsuka sensei.pdf