手塚プロダクションはナイジェリアのテレビ局CHANEL TVと国際共同製作を行い、3月から同国で新作TVアニメ『ロボット・アトム』を放送する。手塚プロダクションにとっては新興国市場に販路が広がり、ナイジェリア側は制作技術・キャラクタービジネスのノウハウが手に入るメリットがある。少子化とパッケージ離れにより国内市場が縮小傾向にある中、作品やキャラクターを輸出するだけでなく、制作技術やビジネス・スタイルも含めて新興国に提供するというのは興味深い取り組みといえる。

ナイジェリアは人口約1億7千万人。世界の市場は3DCGアニメーションに傾いているが、ナイジェリアでは手描きアニメーションのほうが導入しやすいと考え、手塚プロダクションに話をもちかけた。2013年11月からナイジェリア側から研修生が3人、手塚プロダクションを訪れ、日本アニメの制作工程やアニメの実技などを学んでいる。手塚プロダクションも今後、ナイジェリア以外の新興国とも共同製作を進めたい考えを持っているという。

『ロボット・アトム』は、1回2話構成の30分番組。ロボットの子供アトムが、未来の村で人間やロボットの友達と冒険するという幼児向けの内容で、8話までの制作が決まっているという。

手塚プロダクション

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