国際アニメーションフィルム協会は2014年2月1日、アニメ界のアカデミー賞と呼ばれる第41回アニー賞の授賞式を行った。アニー賞は過去1年間に米国内で公開されたアニメーションから、優秀な作品、スタッフを顕彰するものである。今回は、長編アニメ部門・脚本賞に宮崎駿監督の『風立ちぬ』、アニメ界への長年の貢献をたたえるウィンザー・マッケイ賞に『AKIRA』などで知られる漫画家、映画監督の大友克洋氏がそれぞれ選ばれた。

最優秀長編アニメーション賞は、ウォルト・ディズニー・スタジオの『アナと雪の女王』が受賞した。最優秀長編アニメーション賞には日本から『風立ちぬ』と『ももへの手紙』(沖浦啓之監督)がノミネートされていたが、受賞には至らなかった。『アナと雪の女王』は作品賞のほかにも、監督賞、音楽賞などを含めて合計5つの賞を獲得しており、アカデミー賞の前哨戦としても興味深い結果となった。

なお、ウィンザー・マッケイ賞は、アニメーションの父として知られる米国の故ウィンザー・マッケイ氏(1871-1934)にちなんだもの。毎年3人までが選ばれ、今回は大友監督のほか、映画監督・プロデューサーのスティーブン・スピルバーグ氏、ストップモーションアニメーションやビジュアル・エフェクトの大家フィル・ティペット氏のふたりが受賞した。

アニー賞

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