2012年1月5日から2月5日にかけて、京都国際マンガミュージアムでは「マンガスタイル・ノースアメリカ展—これもマンガ?北米で活躍するマンガ家たち」を開催する。
展示される作家は宮沢武史氏、フェリーペ・スミス氏、スヴェトラーナ・シマコヴァ氏の3人。宮沢氏はマンガスタイルでスーパーヒーロー・コミックスを描き、おもにアメリカで活躍してきた日系二世。スミス氏はアメリカとアルゼンチンで育ち、雑誌「モーニング・ツー」(講談社)で『PEEPO CHOO(ピポチュー)』を連載していた。シマコヴァ氏はロシア生まれで後にカナダへ移住し、のちに日本語にも翻訳される少女向けマンガスタイル作品『ドラマコン』を描いた女性作家。展覧会にあわせ、トークイベントも開催される予定。
日本のマンガスタイルが海外で受け入れられ、さらにはその影響を受けた作家たちが現地で育ったことはしばしば喧伝される。なかにはスミス氏のように日本で作品を発表する作家もでてきた。一方で、その情報はただ耳触りのよいものとして消費され、実際に内容にふれた人がどれほどいるかは疑わしい。この展覧会は実際に作品にふれ、マンガスタイルつまり日本マンガの様式とは何かについて考えるよい機会となるだろう。
マンガスタイル・ノースアメリカ展—これもマンガ?北米で活躍するマンガ家たち