トキワ荘は、手塚治虫をはじめとし、藤子不二雄や石森章太郎などがかつて住んでいたことで有名な、戦後マンガ史における伝説の木造二階建てアパートだ。しかしながらその建物はすでに取り壊され、現在はまったく別の建物が建てられている。

ここをマンガの「聖地」として整備する活動を数年前から行っているのが、地元の町会や商店街と豊島区の協同事業である「トキワ荘通り協同プロジェクト」。以前から記念碑の設置などを進めてきたが、2013年には観光拠点として「トキワ荘通りお休み処」を開設した。なお、この「トキワ荘通りお休み処」のために豊島区は1700万円の予算を計上している。また、跡地そばに実物を再建する計画もあるそうで、これらトキワ荘関連事業に関しては「トキワ荘関連事業マンガ寄附金」制度が豊島区によって設けられている。

このかつてトキワ荘があった地域で、2014年8月2日に地蔵まつりが開かれる。「マンガの聖地まつり&子育て地蔵まつり」というタイトルがつけられており、さまざまなマンガ関連企画が行われる予定だ。

トキワ荘の住人である寺田ヒロオが考案し、皆の好物だったと言われるチューダー(焼酎のソーダ割りならぬサイダー割り)が屋台で販売されたり、赤塚不二夫がトキワ荘のそばに借りていた紫雲荘が一般に公開されたりするほか、ギネス・レコードに挑戦する企画も立てられている。

「マンガの聖地・トキワ莊通りにみんなの夢で大きな虹を描きたい」と題されたこの企画は、一般から募集した「夢」を描いた7色の色紙をつなげ、300メートル強に並べてギネス・レコードを狙うというもの。現在Twitterや郵送、または現地での作品応募が呼びかけられている。締め切りは2004年8月2日まで。詳しくはリンク先を参照してほしい。

「マンガの聖地・トキワ莊通りにみんなの夢で大きな虹を描きたい」
http://tokiwaso-street.jp/rainbow7rch/