総務省は2013年度版の「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」を発表した。2013年度の日本の放送コンテンツの海外輸出は137.8億円。そして輸出総額のうちの62.2%、金額にして約85億7300万をアニメが占めている。

2012年度の放送コンテンツ海外輸出額は104.3億円で、アニメの占める割合が56.6%だったことと比較すると、アニメを中心に輸出額が大きく伸びていることがわかる。

また、全体を見てもインターネット配信権の売り上げが2012年度は6.7%であったのに対し、2013年度には14.8%まで増えていることも注目だ。この割合はビデオ・DVD化権の8.6%よりもかなり高い。この配信の売り上げ上昇にもアニメは少なからず貢献していると考えられる。

輸出先としてはアジアが52%と過半数を占める。続いて北米が25.1%、ヨーロッパが18.6%となっている。

この調査は総務省の情報通信制作研究所が、日本の放送コンテンツの海外展開状況をまとめたもので、調査対象が地上波局(2013年度は100社)と衛星局(同72社)、プロダクション7社となっている。アニメの場合は、ビデオメーカーなどが海外展開をハンドリングしている場合も多く、それらの金額はここには含まれていない。

放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2013年度)[PDF]
http://www.soumu.go.jp/main_content/000324498.pdf