総合学園ヒューマンアカデミー福岡校ゲーム・アニメーションカレッジの学生チームが、NPO法人九州プロレスとタッグを組み、PC向けプロレスゲーム「九州プロレス筋肉電脳遊技’12」を開発した。ゲームは2012年2月5日より福岡市レソラ天神で開催予定の2012年度作品展示会で展示される。

ゲームを開発したのは同校でゲーム制作を学ぶ学生チーム「CROSS LINE」。NPO法人九州プロレスは「プロレスと地域の元気の相乗効果」をモットーに2007年より福岡市を中心に活動しており、コラボ実現となった。学生がプロの興業団体と共同でゲームを開発したのは過去に例がなく、ユニークな地域振興としても注目される。

ゲームは九州プロレスに所属するレスラー、めんたい☆キッドと筑前りょう太が登場するオリジナルストーリー。「攻める」「受ける」「返す」のじゃんけん方式をベースに、ロックアップやロープワークなどレスラー同士の駆け引きも再現した。ヒューマンアカデミーパフォーミングカレッジの協力で、各キャラクターのフルボイス化も実現している。

福岡市は「福岡ゲーム産業振興機構」をはじめ、産官学で「ゲームによる街おこし」を進めているユニークな自治体。デジタルコンテンツを行政が支援するとともに、産業の集積化を進めており、メディア芸術とも親和性が高い。九州大学をはじめデジタルコンテンツを学ぶ学生も多く、人材も抱負だ。こうした環境から本作のような異色のマッシュアップが登場してきたことは興味深い。ゲームエンジンなどの普及で開発環境の整備が進む中、さらなる振興が期待される。

ヒューマンアカデミー福岡校ゲームアニメーションカレッジ作品展示会

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