ダニエル・ラングロワ財団(モントリオール、カナダ)が2011年10月11日に発表したプレスリリースによると、同財団のコレクションおよびデジタルアーカイブがシネマテーク・ケベコワーズ(モントリオール、カナダ)へ寄贈された。両者はこれらの保存と一般公開について合意したようだ。また、シネマテーク・ケベコワーズがダニエル・ラングロワ財団のウェブサイトを管理することになる。
ダニエル・ラングロワ財団はSoftimage社の設立者であるダニエル・ラングロワによって1997年に創設され、アート、サイエンス、ニューメディアに関する研究/プロジェクトの支援をおこなってきた民間組織。また、メディアアートの記録と保存に関する研究プロジェクト「Documentation and Conservation of the Media arts Heritage (DOCAM)」を2005年から2010年まで実施したことでも知られる。
主なコレクションは、これまで同財団が運営してきたThe Center for Research and Documentation (CR+D)が管理してきたもので、1960年代初頭から2010年までのメディアアートを含むさまざまな表現活動のドキュメンテーション資料(本、カタログ、定期刊行物、CD-ROMやオーディオCD等デジタル媒体、ビデオ、スライド、フィルムなど)、助成をおこなったプロジェクトやアーティストの活動資料のファイル[プレスリリース、展覧会招待状、チラシ、レゾネ(全作品目録)など含む]、オーラルヒストリーなどによって構成される。代表的なアーカイブとして、Collection of Documents Published by E.A.T.、9 Evenings: Theatre and Engineering fonds、Steina and Woody Vasulka fonds などがある。コレクションのデータベースはシネマテーク・ケベコワーズのウェブサイトで公開された。
プレスリリース
http://www.fondation-langlois.org/html/e/page.php?NumPage=2247