日本動画協会は、2011 年 3 月 22 日 10 時 30 分より、東京国際アニメフェア 2012(TAF2012)で、「アニメビジネスの 50年 ─テレビアニメ開始以来のアニメビジネスの歴史を俯瞰する─」と題したシンポジウムを開催する。パネリストは、増田弘道氏(動画協会データーベースワーキンググループ座長)、氷川竜介氏(アニメ評論家)の 2 人。過去のデータを参照しつつ、アニメビジネスの変転と今後を考える。

このシンポジウムは、国内のアニメ産業動向を調査、集計、分析する動画協会のデーターベースワーキンググループの成果を紹介するものだ。同グループは毎年、データを「アニメ産業レポート」としてまとめている。今回のシンポジウムは、2012 年がテレビアニメ『鉄腕アトム』の放映開始 50 周年であることに合わせて企画された。

日本の TV アニメは、1960 年代に食品や文具など、70 年代に入ると玩具メーカーといった企業が番組のスポンサーとなることで放送されてきた。しかし、’90 年代半ば以降は、ビデオメーカーを中心とする複数の企業による製作委員会方式で番組製作を行い、パッケージソフトの販売で資金をリクープする方法が中心になってきた。これはアニメ番組が TV 局の求める視聴率をなかなかとれなくなり、プライムタイムではスポンサーがつきづらくなってきたことの裏返しでもある。現在は、パッケージソフトが売れない時代といわれる一方で、配信も含めた多チャネル化もすすんで、アニメビジネスの突破口が模索されている状態だ。

シンポジウムは、このようなアニメを支えるビジネスモデルの変転を追いながら、未来のアニメビジネスの可能性に触れる内容になると思われる。

シンポジウムは無料。だが、事前の申し込みが必須だ。TAF 公式サイトからウェブで申し込める。

東京国際アニメフェア公式サイト内(http://www.tokyoanime.jp/

https://www.tokyoanime.jp/office/public/symposium_detail_ja/116