ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、同社が発売するプレイステーション4(PS4)バーチャルリアリティ(VR)システム、プレイステーション ヴィーアール(PS VR)の世界累計販売台数が、2017年2月19日(日)時点で91万5千台(北米は2017年2月18日時点での数値)に達したことを発表した。

 PS VRは、ヘッドマウントディスプレイ(VRヘッドセット)を着用することにより、プレイヤーの全視界を取り囲む3D空間と、3Dオーディオ技術による臨場感のあるサウンドが体験できるバーチャルリアリティシステム。仮想空間内で、2.5メートル離れた地点に現れる最大226インチ相当の大画面でPS4用ソフトや映像コンテンツが楽しめるシネマティックモードを搭載し、全天球カメラなどで撮影した360度全方向を見渡せる動画や写真を楽しめる特徴を持っている。

2016年10月に発売されて以来、2017年2月19日現在で世界64の国と地域で販売されている。PS VRを利用するためには、PS4本体とPS Cameraが別途必要で、日本国内ではPS VR本体が44,980円(※消費税別)、PS VRとPS Cameraのセットが49,980円(同)で発売されている。発売直後から、ソニーの公式通販サイトである「ソニーストア」をはじめ、各地のゲームショップや大手量販店、通販サイトなどでも品切れの状態が現在でも続いており、店頭販売においては入荷のたびに抽選販売が行われる店舗も見られる人気商品となっている。

SIEのアンドリュー・ハウス社長兼グローバルCEOは、「昨年10月の発売以来、PS VRは、その高品質で全く新しいVR体験を世界中のユーザーの皆様から高く評価いただいており、世界累計実売5,340万台以上(※2017年1月1日時点)のPS4を基盤に、VR市場をリードしていくものと確信しております。今後も皆様のご期待にお応えできるよう増産体制の強化に尽力するとともに、引き続きPS VR向けコンテンツの開発を強力にサポートし、プレイステーションならではの革新的なVR体験をお届けしてまいります。」とのコメントを同社のリリースにて発表している。

また、同社のリリースによると、全世界のPS VR用ソフトウェアタイトルおよびコンテンツ数は、2017年2月19日時点で100本を超えており、大手ソフトウェアメーカー以外にもインディーズ(独立)系の開発者や、映画や音楽などのエンタテインメント会社なども含め、現在までに参入を表明しているPS VR向けコンテンツ開発会社は360社以上になっているとのこと。各社およびSIEワールドワイド・スタジオ(SIE WWS)では、バンダイナムコエンターテインメントの「エースコンバット7」と「鉄拳7」、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXV」、コロプラの「STEEL COMBAT(スティールコンバット)」、SIE WWSの「グランツーリスモSPORT」、「Farpoint」、「V!勇者のくせになまいきだR」などのゲームタイトルや、220本以上の各種VRコンテンツ開発しており、このうち100本以上のタイトルが2017年中に発売予定であるとしている。

関連リンク

SIE公式サイト(リリース)

https://www.sie.com/corporate/release/2017/170227.html