山口情報芸術センター(Yamaguchi Center for Arts and Media、以下YCAM)は、2003年11月に開館した、展示スペース・劇場・ミニシアター・市立中央図書館の併設複合文化施設。コンピュータと通信技術などのメディア・テクノロジーをプラットフォームとしたメディアアート作品の制作と展示、演劇・ダンス・パフォーマンスの公演、映画上映、サウンドイベント、ワークショップ、レクチャーなどの活動は、国内外から非常に高く評価されてきた。

新しい芸術表現を追求してきた過去10年間の活動を振り返った展示YCAM Archives ExhibitionとウェブページYCAM Re-Marks
 に続き、2013年7月6日から9月1日までの50日間、および11月1日から12月1日までの27日間にわたって、「アートと環境の未来・山口YCAM10周年記念際」が開催される。メディア教育のための教育普及事業、国際グループ展、アーティスティック・ディレクターの坂本龍一氏を中心としたプロジェクト、舞台芸術作品の公演、身体表現プロジェクト、国際コンペティションと街中での展示、映画上映と上映イベント、国際シンポジウムなど、様々なプログラムがYCAMと山口市内各地で公開される予定だ。

 第1期のプログラムは以下の通りである。

・art and collective intelligence(インスタレーション/作品展示)

・LIFE by MEDIA (コンペティション/作品展示)

・架空の映画音楽の為の映像コンペティション(コンペティション/作品展示)

・YCAMDOMMUNE(インスタレーション/作品展示)

・Stifters Dinge(インスタレーション/パフォーマンス作品)

・音楽家が選ぶ、音楽映画(映画上映)

・YCAMサマースクール(ワークショップ)

・コロガルパビリオン(インスタレーション/参加型作品)

・Forest Symphony(インスタレーション/作品展示)

・The Opening Live Concert(ライブコンサート)

・YCAMDOMMUNELIVE(ライブ)

・変態アニメーション・オールナイト(上映イベント)

・真夏の夜の星空上映会(上映イベント)

・Yamaguchi Mini Maker Faire(参加型イベント)

・YCAM爆音上映会(上映イベント/上映会)

・hey you, ask the animals. /テリトリー、気配、そして動作についての考察(参加型ツアーパフォーマンス)

アートを通して、自然環境から情報環境までを包括する環境の概念を再定義し、未来を見える形、聞こえる形、体験できる形に変えていくことをそのコンセプトとする。この10年の節目をきっかけに、YCAMがいっそう地元と世界に広がり、繋がっていくことを期待してやまない。

「アートと環境の未来・山口YCAM10周年記念祭」公式ウェブサイト

http://10th.ycam.jp/