この事業の目的は、世界に広がるマンガ/コミックス研究(以下、「マンガ研究」と総称する)の動向の可視化を通じて、マンガ研究の豊かな蓄積を広く共有できるようにし、マンガ文化/研究をさらに活性化させることです。マンガ研究は、学際性や言語的な多様性ゆえに、しばしば専門家以外の人たちにはその成果が見えづらいものとなっています。一方で、近年では地域振興や観光資源、授業教材など、マンガの社会的な活用に対する関心が高まりつつあります。
こうした背景を踏まえ、この事業では、社会と研究とのつながりをより促進する「マンガ研究マップ」を描くことを最終的な目標としています。平成24年度〜平成25年度の前身事業を引き継ぐ形で、平成28年度以降は日本語、英語、フランス語、ドイツ語で発表されたマンガ研究の文献情報(主に書籍)をアーカイブし、近年の動向調査を行っています。その成果の一部は、各年度の報告書や研究会の開催を通じて発信しています。(石川優)
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- 平成29年度メディア芸術マッピング(マンガ領域)作業報告書2018年3月8日 更新