2013年10月8日より10日まで、ラトビアの首都リガのThe Centre for New Media Culture RIXCにて開催される、第5回メディアアートと科学技術の歴史に関する国際会議(The 5th International Conference on the Histories of Media Art, Science and Technology)「Renew Conference 2013」が論文を募集している。

2005年以来、メディアアートと科学技術の歴史に関する国際会議は、「Refresh!」「re:place」「Re:live」「Rewire」などのキーワードのもとに、隔年開催されてきた。今回の「Renew」とは、日々古くなっていく技術と電気エネルギーに依存せざるをえないメディアアートを、ツールの開発と歴史化によって「更新」させ、持続可能な形で生産、保存、再現していくための方法論を模索したいという主題意識を示している。

主催側によって提案された論文のテーマは、郵便、ファックス、ラジオ、人工衛星などの初期コミュニケーションアート、ネットアート、ネットラジオ、オープンソース、ネットワークカルチャー、そして持続可能な情報・エネルギー技術に関する芸術的探求と未来へのビジョンなど様々である。とりわけ、地理空間的な側面を再考する、比較メディアアート史というテーマは、今回の開催地、ラトビアと深く関係している。なぜなら、Renew Conference 2013は、「バルト海沿岸地域のマクルーハン」をテーマとする2013年のART+COMMUNICATIONフェスティバルとの同時開催でもあり、その点で、、すでに世界的に認知度の高いメディアアートのシーンが存在する、カナダ、ドイツ、オーストラリア、イギリスという歴代開催地とは異なる、斬新な議論が期待できるからだ。

今回のアドバイザリー・ボードのメンバーの中には、前回のRewire Conference 2011で注目を浴びたコンピュータアート研究者たちの名前が目立つが、このような連続性を考えても、日本とアジアから多くの投稿を期待したい。英文250字程度の論文要旨の〆切は2013年1月25日。

第5回メディアアートと科学技術に関する国際会議 Renew Conference 2013
http://www.mediaarthistory.org/renew/renew2013-cfp

第4回メディアアートと科学技術に関する国際会議Rewire Conference 2011
http://mediag.bunka.go.jp/news/cat3/rewire-conference-2011.html

書評:『MediaArtHistories』
http://mediag.bunka.go.jp/news/cat3/mediaarthistories.html