2013年6月13日から16日にかけて、web上のマンガ研究ジャーナル「The Comics Grid」誌とマンガ評論・研究ブログ「Graphixia」が共同で、「マンガと多様世界」（Comics and the Multimodal World: An International Conference）と題された国際カンファレンスを開催する。

「The Comics Grid」は、主にヨーロッパ系の研究者たちによって2011年に開設された査読付きオンライン・アカデミック・ジャーナル。ISSN（国際標準逐次刊行物番号）も取得している。以前にお伝えした「ロンドン国際コミックフェスティバル（COMICA）」や「スペイン第1回コミックとグラフィック・ノヴェル国際会議」などに協力を行っている。現在はヨーロッパ系だけでなく、オーストラリア、北米、カナダの研究者も編集委員として参加する。

「Graphixia」は主にダグラス・カレッジの研究者たちが運営しているブログで、マンガに関する記事が週に一度のペースで更新されている。

ダグラス・カレッジはアメリカ合衆国との国境にほど近いカナダ西部の街バンクーバー近郊に本拠地を置く公立のカレッジ。今回の国際カンファレンスはこのダグラス・カレッジのニュー・ウエストミンスター・キャンパスで開かれる予定。

テーマとしては▽マンガと国際性▽マンガとデジタル文化▽多様な語りのひとつとしての先住民文化▽マンガ・情報デザイン・教育、が挙げられている。

国際的であることを目指しており、国外からの発表者も幅広く募集している。締め切りは2013年1月15日。詳しくはリンク先を参照してほしい。

また、アカデミックなイベントとしてあるだけでなく、学校、図書館、アーティストなどと連携した地域の文化イベントとなることも目指している。

本カンファレンスと直接の関係はないが、カンファレンス開催期間中には、バンクーバー・アート・ギャラリーで巡回展「アート・スピーゲルマン展」（Art Spiegelman Co-Mix: A Retrospective of Comics, Graphics, and Scraps）が開かれている予定だ。

「Graphixia」による募集要項
http://www.thedclab.org/conference/

「The Comics Grid」による募集要項
http://www.comicsgrid.com/2012/10/graphixia-comicsgrid-conference-2013/