アンスティチュ・フランセ日本は2013年2月9日から3月3日まで「デジタル・ショック2013」を開催する。東京会場のアンスティチュ・フランセ東京ギャラリーでは、1991年に発売され、日本でもカルトな人気を博したアクションアドベンチャー「アウターワールド」の作者、エリック・シャイ氏の展覧会を開催。2月15日には「スペースチャンネル5」を手がけた水口哲也氏、「ワンダと巨像」の上田史人氏、著名イラストレーターの寺田克也氏をゲストに招いての対談「ビデオゲーム:今世紀の芸術といえるのだろうか?」も行われる。

「デジタル・ショック」はフランスの先端映像表現とデジタルカルチャーのクリエーションを紹介することを目的に、昨年スタートした。第二回目となる本年度は「デジタル・ヒストリー」というテーマをかかげ、現代アートからビデオ映像、建徳、ゲーム産業、電子書籍、現代音楽シーンまで、様々な分野のデジタルクリエーションが網羅される。また東京に加えて札幌、京都、大阪、福岡でも、様々なイベントが予定されている。

「アウターワールド」(原題:Another World)は実験中の事故で異世界に飛ばされた主人公チェイキンが、様々な危険を乗り越えて世界を探索していく内容。オリジナル版はAMIGAでリリースされ、日本でもスーパーファミコンと3DOで発売。当時珍しかったポリゴン表現(プリレンダリングされたCGアニメーション表現)や、荒唐無稽なゲーム展開、一切の台詞を廃した映像的なストーリー展開などで、隠れた名作的な存在となった。展覧会では「Frog」「Another World」「Heart of the darkness」「From Dust」と、デビュー作から最新作までプレイアブルで出展。ゲームのメイキングビデオや開発資料なども展示される。

京都では2013年3月1日に京都造形芸術大学でワークショップ、2013年3月2日にアンスティチュ・フランセ関西・京都で対談が行われる。札幌では2013年2月23日に札幌アリアンス・フランセーズでイベント「エリック・シャイを囲んで」が開催される。詳細・問い合わせはアンスチュイ・フランセ日本まで。

デジタル・ショック2013で著名ゲームクリエイターが対談

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