カナダ大使館は2013年9月12日に「カナダのゲーム戦略報告2013『ゲーム産業クラスター激動の時代 モントリオール・トロント・バンクーバー』」を開催する。報告会では本年3月に実施されたメディアツアーの内容をもとに、ジャーナリストの新清士氏が「トランスメディア」をキーワードに変化を続けるカナダのデジタルメディア産業について講演する。

「トランスメディア」は一つのコンテンツを複数のメディアに同時展開しながら、全体として盛り上げていく手法で、日本では「メディアミックス」などと呼ばれる。ただし出版社・テレビ局・玩具会社などの関連企業が制作委員会を組み、テレビ放映を軸に水平展開する日本のメディアミックスと異なり、各国の事情によってトランスメディアの形態は異なっている。

特に連邦立憲君主制をとるカナダでは地方行政の権限が強く、デジタルメディア関連企業が集積する主要3都市でも「大規模な開発地域としての力を維持し続けているモントリオール」「デバイスやツールなど新しいベンチャーが登場するトロント」「家庭用ゲーム機市場縮小の影響を受け変化をめざすバンクーバー」と、それぞれ特色ある取り組みが見られるという。

また新氏は2007年に開催されたメディアツアーでも3都市を訪問している。2007年は現世代機が発売され、欧米の家庭用ゲーム市場がピークを迎えていた時期にあたる。その後ゲーム市場はスマートフォンアプリやF2P(基本プレイ無料のアイテム課金ゲーム)市場の拡大など、大きな変革が進んでいる。報告会では当時との違いについても説明される見込みだ。

参加費は無料だが事前登録が必要なので、詳細は下記のリンク先を参照してほしい。申込締め切りは2013年9月6日まで。セミナー後に懇親会も実施される予定だ。

カナダのゲーム戦略報告2013「ゲーム産業クラスター激動の時代 モントリオール・トロント・バンクーバー」

http://www.igda.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1082