人と人工物、および人工物を介した人と人とのインタラクションに関する研究全般を扱う研究会議「第17回一般社団法人情報処理学会シンポジウム/インタラクション2014」(主催:情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会・同グループウェアとネットワークサービス研究会・同ユビキタスコンピューティングシステム研究会・同エンタテインメントコンピューティング研究会)が、2014年2月27日から3月1日まで日本科学未来館で開催される。
「人と人工物、および人工物を介した人と人とのインタラクション」とは、ゲームプレイヤーとゲーム機の関係や、ゲームを介した対戦プレイにそのまま置き換えられる。さらにウェアラブルコンピュータやバリアフリー、グループウェア、電子商取引など、非常に広範囲な概念を抱合している。マンガのデジタル化が進む昨今、メディア芸術においても基礎的な概念を扱う研究分野だといっていいだろう。
本シンポジウムでは口頭による研究発表を行う一般講演と、システムのデモを中心とした研究発表を行うインタラクティブ発表という二種類の研究発表が行われる。通常学会では規模拡大と共に複数トラックでの研究発表が行われるのが常だが、本研究会では異分野交流の観点から、一般講演では単一トラックでの研究発表が保持されている。またインタラクティブ発表では空間的・時間的制約が発生する。いずれも会期中の発表数に上限が発生するため、査読が厳しくなる点は否めない。
そのため「2014」では、同会議のプログラム委員会で推薦する発表によるプレミアム発表枠が復活している。プレミアム発表枠では発表時に目印を付けて讃える、これまですべての発表を対象としていた30秒紹介をプレミアム発表のみに限定して時間を長めにする、優先的に一般公開の対象とする、などの優遇措置がとられる予定だ。
「2014」は携帯電話の予測変換システムとして広く普及した「POBox」の開発者として有名な、増井俊之氏(慶應義塾大学環境情報学部)を大会委員長として開催される。様々な議論が展開されることが期待される。
インタラクション2014