ゲーム開発向けミドルウェアの開発・販売を手がけるCRI・ミドルウェアは、サウンド開発ツール「CRI ADX2 LE」の無償提供を始める。まずは先行版「CRI ADX2 LE GGJ版」を、2013年1月25日から27日まで全世界で開催されるゲーム開発イベント「グローバルゲームジャム2013」向けに提供し、その後公式版を配信する予定だ。
あわせて2013年1月22日から1月24日まで、グローバルゲームジャムの参加登録者を対象に、同社で「GGJ版」の体験ワークショップも開催する。ワークショップは入場無料で、ウェブ上で事前登録が必要だ。
「CRI ADX2 LE」は同社がゲーム業界向けに15年以上販売している「CRI ADX2」の機能限定版で、サウンドデータを作る中核機能はそのまま引き継いだ。制作したサウンドデータをゲームエンジンの「ユニティ」向けに出力する機能もあり、豊かな音響表現を備えたゲームを、個人で制作できる。
ミドルウェアはゲーム開発で特定の用途に向けて使用される外部プログラムのこと。企業向けにライセンス販売される例が一般的で、個人向けに無償展開される例はきわめて珍しい。世界的な同人・インディーズゲーム(独立系ゲーム会社など、少人数・小資本の制作チームで開発される、必ずしも商業販売を目的としないゲーム開発のこと)の高まりを受けて提供が決定した。
ワークショップではツールの基本操作から、サウンドデータの作り方、ゲームへの組み込み方まで体験できる。同社では「CRI ADX2 LE」の使い方に事前に慣れてもらい、グローバルゲームジャムでより多くのチームに使用してもらいたいとしている。
CRI、インディーズ向けに無償版サウンド開発ツール「CRI ADX2 LE」を展開
http://www.cri-mw.co.jp/newsrelease/2013/2nt4hm000001sgxi.html