日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)ゲームメディア研究会は2013年10月6日、東洋美術学校(東京都新宿区)で第5回研究会「動画共有サイトとゲーマーコミュニティの可能性」を実施する。当日は動画共有サイト「ニコニコ動画」や、ゲームメーカーの担当者、実況プレイヤー、ゲームジャーナリストが一堂に会して、「実況プレイ」と呼ばれるゲームの新しい消費スタイルと、その可能性について議論を展開する。

「実況プレイ」とはゲームを遊びながら、進捗状況や感想などをプレイ動画とともにウェブ上で共有し、視聴者とともに楽しむプレイスタイル。「ニコニコ動画」の生放送を中心に多くの「実況プレイヤー」が登場し、人気を集めている。また、最近ではゲームメーカーが自社タイトルの宣伝目的で実況プレイを実施する例も増加してきた。2013年11月に発売が予定されているPlayStation4ではゲーム機自体に動画共有機能を備えるなど、さらなる盛り上がりが予想される。

研究会の前半では「ニコニコ動画」から伊豫田旭彦氏、ゲームメーカーからNHN Japanの荒井淳氏、実況プレイヤーからゲームメーカーの公式実況番組にも出演するアール氏、そしてITメディア「ねとらぼ」で編集・記者を務める池谷勇人氏が講演する。後半では研究会を主催するフリーライターの鴫原盛之氏のモデレートで、各々の立場から実況プレイの可能性について議論が展開される。動画共有や実況プレイに関する研究会は国内でも珍しく、自由闊達な議論が期待される。

ゲームメディア研究会はDiGRA JAPANの研究委員会に属するサブグループ。インターネットの普及で誰もがメディアになれる現状において、ゲームメディアの歴史やその役割、ユーザーコミュニティの育成などについて、不定期に研究会を実施している。参加には情報サイトから申込みが必要。研究会の模様はUstreamで配信される予定だが、障害が発生する可能性もあるため、できるだけ会場に参加しての聴講を呼びかけている。

研究会申込みページ

http://peatix.com/event/9818/view

日本デジタルゲーム学会

http://digrajapan.org/

日本デジタルゲーム学会研究委員会

http://digra-j.net/