2012年3月7日にアメリカ・サンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議「ゲーム・ディベロッパーズ・カンファレンス」のなかで、「ゲーム・ディベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCA)」と「インディペンデントゲームフェスティバル(IGF)」の授賞式がおこなわれた。GDCAでは『ザ エルダースクロールズ 5:スカイリム』(ベセスダ・ソフトワークス)、IGFでは『FEZ』(ポリトロン)が大賞に輝いた。

GDCAは海外ゲーム開発者の投票をベースに選出され、大手パブリッシャーから発売される商業ゲームが対象である。国産ゲームでは『ワンダと巨像』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)がGDCA2006で大賞に輝いたが、近年では4年連続受賞を逃がしている。IGFは独立系(インディ)ゲーム開発者が開発したインディゲームを対象としている。

『スカイリム』は帝国の辺境スカイリムで起きた内戦を舞台に、40平方キロメートルにも及ぶ広大なフィールドを自由に冒険できるファンタジーRPG。『FEZ』はフィールドを左右に回転させながら進んでいくアクションゲームで、かわいらしいグラフィックに加えて、パズル性とアクション性が巧みに融合している点が特徴だ。

デジタル配信やスマートフォンなどの普及を受けて、近年ではインディゲームの台頭がめだっている。昨年度は箱庭系ゲームに創作要素を加えた『マインクラフト』(モジャング)がGDCAとIGFで合計5冠を受賞した。今年度も学生チームが原作の『ポータル2』(バルブ)がGDCAのストーリー・ゲームデザイン・オーディオ部門で3冠を達成するなど、革新的なゲームを生み出す土壌となっている。

ゲーム・ディベロッパーズ・チョイス・アワード

http://www.gamechoiceawards.com/

インディペンデントゲームフェスティバル

http://www.igf.com/