国際非営利団体GlobalGameJam(米カリフォルニア州)は2016年1月29日から31日にかけて全世界で開催される世界最大級のゲームジャムイベント「GlobalGameJam(GGJ)2016」にむけて2015年9月28日、参加会場の受付を開始した。
【ギネスブックにも登録された世界最大のゲームジャム】
ゲームジャムは職業や経歴がバラバラな参加者がチームを組み、同じテーマにそって、数十時間(GGJは48時間)でゲームを作り上げるゲーム開発イベントだ。GGJは2006年にデンマークでスタートしたNordicGameJamを母体に2009年に初開催された。その後成長を続け、2012年に世界最大のゲームジャムとしてギネスブックにも認定されている。
2015年度は全世界78カ国・地域で518カ所の会場が儲けられ、28837名が参加。「What do we do now?」をテーマに、48時間で5438作のゲームが開発された。日本では大学・企業・専門学校などを中心に、札幌から沖縄まで各地で会場が立てられ、2015年は全国19会場が発足。551名が参加し、107本のゲームが制作された。ゲームは公式サイトから自由にダウンロードしてプレイできる。
GGJは当初、国際ゲーム開発者協会(IGDA)の教育専門部会による主催で始まったが、2013年からGlobalGameJamに運営が移管されている。もっとも具体的な会場運営は各会場責任者に一任されており、現地の事情にあわせて柔軟な運営が可能だ。日本ではNPO法人IGDA日本のGGJ開催支援ユニットによって、協賛やライセンスのとりまとめなどの開催支援が行われている。
【創始者が来日し、国内代表者と議論】
Gorm Lai氏(左)と三上浩司氏(右)
10月8日には創始者の一人であり、同社代表をつとめるGorm Lai氏が国内でGGJの「聖地」とされる東京工科大学を訪問。長く普及・啓蒙につとめてきた三上浩司氏と過去・現在・未来について議論が行われた。Gorm氏はテーマ設定について毎年頭を悩ませているとあかした。またインターネットラジオなどを用いて、会場の一体感を高める工夫をしたいと語った。
一方で三上氏はGGJが「挑戦」を基本理念においている点を評価し、これが参加者間で共有されているからこそ、常に新しい発明や工夫が生まれてくると指摘した。またプロとアマチュアが同じチームになることで、高い教育効果があるとコメント。これについてはGorm氏も「GGJはコンテストではない」と、参加者間のコラボレーションが最大の目的である点を強調した。
GGJの会場申請は地域オーガナイザーへの申請が必用で、日本では金子晃介氏(九州大学付属図書館付設教材開発センター・IGDA福岡代表)がつとめている。GGJ開催支援ユニットでは、希望者は国内向け公式サイトを参照して欲しいと呼びかけている。
GGJ2016・お台場ゼンリン会場