ゲーム開発者向けツール&ミドルウェアの総合展示会「Game Tools & Middleware Forum(GTMF) 2012」が東京と大阪で開催された。2012年7月4日に開催された東京会場では約500名のゲーム開発者が参加し、最新の開発事例や製品紹介などに、熱心に聞き入っていた。
GTMFはゲーム業界のツールやミドルウェア企業が集まって発足した展示会で、2003年より毎年開催されている。昨今のゲーム開発現場ではツールやミドルウェアなどの活用が欠かせないが、使い勝手などの生きた情報を入手する機会は少ない。それが本イベントでは出展者だけでなく、参加者同士でも情報を共有できるとあって、定番イベントに成長してきた。
今年はデンマーク製のゲームエンジンで、iPhoneとAndroidのマルチプラットフォーム開発にも対応する「Unity」に関連したセッションが多くみられ、ゲーム開発プラットフォームに成長している様が伺えた。また次世代ゲーム機向けとされる最新ゲームエンジン「UnrealEngine4」の実機デモも行われ、圧倒的なパワーを見せつけた。
このほかソニー・コンピュータエンタテインメントはPS Vita向けアクションゲーム「グラビティデイズ−重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動−」のメイキングセッションを行い、従来秘匿されることの多かった開発ノウハウを公開した。開発チームによると、8月に開催されるコンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンスで、さらに深い内容の技術情報を公開する予定だという。
終了後は関係者と一般参加者の約50名が懇親会に参加した。会場で質問できなかったセッションやツールの詳細について質問したり、出席したセッションの感想について述べ合ったりと、交流を深めていた。
Game Tools & Middleware Forum 2012
http://www.info-event.jp/gtmf2012/index.htm