NPO法人IGDA日本（国際ゲーム開発者協会日本）は2015年2月14日、ゲーム業界に開発職で就職を希望する学生を対象としたセミナー「わたしの就職活動」を関東IT健保会館（東京都新宿区）で開催する。大手からベンチャー企業まで、様々な規模の会社に就職した若手のゲームクリエイター6人が登壇し、就職活動の体験談や学生時代の振り返りなどについて講演する。
ゲーム業界は新卒を定期的に採用している大手企業と、中途採用中心で採用活動が不定期な中小企業といった具合に、企業の規模や職種によって、採用活動に大きな違いがある。一方で学生によってはゲームを販売するパブリッシャーの名前しか目に入らず、業界の大多数を占めるデベロッパーの存在を知らないまま、大手企業のみに突撃して就職活動に失敗する例も見られる。
またクリエイティブな才能が求められる職種だけに、学生時代にどのようなスキルを磨いておけばよいのか、不安に感じる学生も多い。そこで本セミナーでは様々な企業・様々な職種の若手クリエイターを登壇させることで業界に対する知識を深め、企業と学生、ならびに学生同士の交流も深めてもらうことを目的に企画された。
登壇者は、以下の通り。
ジェムドロップ株式会社：岡村典明氏（プログラマー）
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社：安藤圭吾氏 （デベロッパーリレーションエンジニア）
株式会社フロム・ソフトウェア：非公開（設計）
株式会社ディー・エヌ・エー：藤沢周之介氏（プロデューサー）
株式会社ヘキサドライブ：寺井瑞希氏（プランナー）
株式会社マトリックス：坂口晶子氏 （アーティスト）
大きくプログラマー、アーティスト、ゲームデザイナーが2名ずつ3組という構成になっている。セミナー終了後は懇親会も予定されており、直接質問などもできる。
企業の採用担当者は大学や専門学校などで個別に会社説明会などを開催しているが、それだけでは一部の学校や学生にとどまることが多い。特に理工系や芸術系、ゲーム専門学校以外の学生にとっては、そうした説明会自体もなかなか参加する機会がないのが実情だ。主催者側ではこの機会にできるだけ多くの学生に参加してもらい、ゲーム業界の就職活動について理解を深めてほしいとしている。