ゲーム音楽を専門に演奏する、日本初のプロによる交響楽団が発足した。同楽団は、2012年6月23日に名称を「日本BGMフィルハーモニー管弦楽団」と決定した。楽団名にある「BGM」はバックグランドミュージックのほかに、「ビヨンド・ザ・ゲーム・ミュージック〜ゲーム音楽を超えて〜」の意味も込められている。インターネット上で一般公募が行われ、約1,500通の応募作の中から選定された。
楽団では「ゲーム音楽を『ゲームのための脇役としての音楽』ではなく、多くの人に知ってもらいたい、好きになってもらいたい。そして、ゲーム音楽という枠を超越した感動を巻き起こし、音楽で日本に、世界に笑顔を届けたい」(公式サイトより引用)という意味合いから決定したとしている。
奏者・コンサートマスター・各楽器のオーディションなどを経て、2013年から本格的な演奏活動の開始を予定している。公式サイトで演奏曲のリクエストも受け付けている。
常任指揮者に就任した市原雄亮氏は高校卒業後、音大に進まず、大学で法学を専攻した異色の経歴の持ち主。在学中に吹奏楽の指導や講習会を経験し、法学と指揮を学びながら大学を卒業。2006年より指揮者としての活動を開始した。
現在は複数のオーケストラで指揮者として活動するほか、学校の音楽部の指導や、アマチュアの演奏活動にも参加するなど、クラシック音楽に留まらない、幅広い活動を行っている。幼少時からゲームに慣れ親しみ、ゲームと共に成長してきた「ゲーマー」でもある。
ゲーム音楽を専門で演奏するプロの交響楽団は、海外では「Video Games Live」などが著名だが、世界的にも決して多いとは言えず、今後の活動が期待される。
日本BGMフィルハーモニー交響楽団