公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)は2012年11月9日、「ゲームエンジン教育活用セミナー」を日本工学院専門学校鎌田校で開催する。セミナーではユニティアンリアルエンジンUDK千鳥エンジンの解説や事例紹介などが行われるほか、大学での研究事例なども紹介される。事前申し込みが必要で、入場無料。

ゲーム開発現場では1990年代まで、プロジェクトごとに最適化され、高性能だが汎用性に欠ける開発が行われてきた。しかし2000年代に入るとハードウェアの性能向上や、開発工程の効率化に対する圧力などに伴い、ゲームエンジン上での開発が徐々に浸透。一方でスマートフォン向けアプリ市場の拡大に伴い、少人数で低予算のプロジェクトでも、ゲームエンジンの利用が一般的になってきた。

また高性能のゲームエンジンが無償で配布されるようになり、教育現場での活用も普及してきた。ゲーム開発以外に、バーチャルリアリティやシミュレーションツール開発などの分野でも、ゲームエンジンの採用事例が見られるようになっている。

こうした背景を受けて、ユニティ、アンリアルエンジンUDK、千鳥エンジンという代表的なゲームエンジンが一堂に会するセミナーが企画された。また、アンリアルエンジンUDKをいち早く教育カリキュラムに取り入れた東京工科大学や、画像情報関連研究にゲームエンジンを活用する神奈川工科大学の取り組みについても、あわせて紹介される。ゲームエンジンの現状を俯瞰する上で、注目すべきセミナーだといえるだろう。

ゲームエンジン教育活用セミナー
http://www.cgarts.or.jp/seminor/information/121009/index.html