カナダのケベック州モントリオールを拠点とするオンライン論文誌「Kinephanos」が日本ゲーム特集号を企画しており、研究論文を募集中だ。要約版の投稿締め切りは2013年2月1日で、完全版の投稿締め切りは2013年7月1日。要約版は1,000語以内、完全版は6,000語以内で、英語またはフランス語での執筆が必要。投稿はウェブ上で行える。
Kinephanosはギリシア語で「運動」や「輝き」といった意味を持つ。同学会では映画やポピュラーメディアに関する問題に焦点を当てながら、学際的な研究を行っている。特集号では「ポケットモンスター」をはじめとして、日本のゲーム開発が初期段階からメディアミックスの一環として行われてきた点に注目し、下記のようなテーマでの研究投稿を募集している。
▽日本のビデオゲームと日本的なるものについて▽「メディアミックス」でのビデオゲームの特性▽日本のビデオゲームにおけるコンテンツ・テーマ・あるいは繰り替えされるモチーフ▽日本のビデオゲームとオタクカルチャー▽日本のビデオゲームの歴史やその国内市場研究(日本のビデオゲーム産業・ゲームセンター・日本のゲーマーの文化的実践やジャンル傾向など)▽「メディアミックス」におけるトランスメディアの循環▽同人ゲーム・アマチュアによる「メディアミックス」製作
また特集号の編集委員を務めるMartin Picard氏とJérémie Pelletier-Gagnon氏が来日し、ゲーム研究者を対象とした国際ワークショップ「日本でビデオゲームを考える:ゲーム研究のコラボレーションに向けて」が、2012年12月7日に都内で実施される。参加希望者はフェイスブック上で申し込める。また論文投稿に関する詳細情報が、国際ゲーム開発者協会日本・アカデミック専門部会のブログに掲載されている。
Kinephanos
http://www.kinephanos.ca/