日本科学未来館は2012年12月22日、常設展示「アナグラのうた 消えた博士と残された装置」と、eスポーツに関連したワークショップ「footbone in アナグラ/空間情報科学×スポーツ」を開催する。当日はeスポーツプロデューサーで、「アナグラのうた」の製作者でもある犬飼博士氏(エウレカコンピューター)の講演や、骨蹴りゲーム「footbone」の体験会などが行われる。参加費は入館料のみで、ウェブ上の事前申し込みが必要だ。

「アナグラのうた」は、空間情報科学(人やモノの位置や移動を情報として扱うことで、人々の暮らしを支援する科学技術)の概念について、楽しみながら理解できる参加型の展示施設。犬飼氏をはじめ、ゲーム開発者も加わって制作された。eスポーツはデジタルゲームを用いたスポーツ競技の総称で、海外で広く普及している。犬飼氏は空間情報科学を応用した「e-SPORTS GROUND」事業を展開している。

ワークショップでは犬飼氏の講演のほか、空間情報科学の研究者で「アナグラのうた」監修もつとめた柴崎亮介氏(東京大学)による、位置計測情報とスポーツ、そして情報共有社会との関係に関する講演が行われる。またスポーツの観点からみたe-SPORTS GROUNDや、スポーツと社会との関わりについて、宮地力氏(国立スポーツ科学センター)の講演も行われる。

このほか、当日は「アナグラのうた」1周年を記念して、柴崎氏によるサイエンティスト・トーク「空間情報科学でシアワセになれる?」も開催される。こちらは事前申し込み不要で、Ustreamによるライブ中継も予定されている。

「アナグラのうた」ワークショップ
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/121128177477.html