日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)は、2013年3月4日・5日に九州大学大橋キャンパスで開催される2012年次大会のプログラムの詳細を発表した。公式サイトで事前申し込みを受け付けている(一般会員3,000円、非会員5,000円など)。
ゲーム業界の産学連携を標榜する同学会らしく、基調講演は学術側と産業側の双方で実施される。学術側から「芸術と工学の融合を求めて」と題して、九州大学副学長・九州大学大学院芸術工学研究院教授の佐藤優氏と、 感性融合デザインセンターセンター長の源田悦夫氏が務める。佐藤氏は「芸術工学の展開」、源田氏は「サイバーフィジカル社会における芸術的感性の教育」をテーマに講演する。
また産業側からは「デジタルゲームのこれまで、そしてこれから」と題して、日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長/CEO)、松山洋氏(サイバーコネクトツー代表取締役社長)、山倉千賀子氏(ガンバリオン代表取締役社長)と、福岡を代表するゲーム会社3社の代表が登壇。遠藤雅伸氏(モバイル&ゲームスタジオ取締役会長、宮城大学客員教授)のモデレーターで、福岡地区のゲーム産業クラスターの発展の経緯について、パネルディスカッションが開催される。
企画セッションでは「デジタルゲームのアーカイブ〜世界の動向と日本」と題して、世界のゲーム保存拠点の最新動向や、文化庁メディア芸術デジタルアーカイブ事業などの取り組みも紹介しつつ、議論が行われる。同じく「アジアオンラインゲーム産業の過去、現在、未来」では、中国・韓国のゲーム産業クラスター発展の経緯をふまえつつ、アジア地域のゲーム産業の可能性について議論が行われる。口頭発表、ポスター発表なども多数そろえられている。
このほか併設イベントとして、3月5日に九州大学シリアスゲームプロジェクトが国際シンポジウム「これからどうなる?どうする?シリアスゲーム!」を開催する。基調講演では韓国中央大学経済学部教授のウィ・ジョンヒュン氏が「Gラーニングが教育を変える、世界を変える」と題して講演。ディスカッションでは東京大学の藤本徹氏と九州大学の松隈浩之氏も加わり、シリアスゲームの展望について議論が行われる。入場無料だが、公式サイトで事前登録が必要だ。
日本デジタルゲーム学会
https://www.digrajapan.org/