2012年1月22日、青山学院アスタジオにて、文化庁主催のシンポジウム「A-AIRxCALF 世界のインディペンデント・アニメーション」が開催される。このイベントは一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(JAPIC)と映像レーベルCALFが共催し、JAPICのプロジェクト「アーティスト・イン・レジデンス東京」(略称A-AIR)にて日本に招へいされている海外の作家と、日本のインディペンデント・シーンを代表するCALFの所属作家のコラボレーションが、作品上映とトークを通じておこなわれる。

A-AIRは、昨年度より始まった文化庁主催の「海外メディア芸術クリエイター招へい事業」によるレジデンス制度で、優れた若手アニメーション作家3名を海外から東京に招き、作家は東京で作品制作をおこなう。期間は75日間だ。今年度はエヴェ・ボリセヴィッチ氏(ポーランド)、イマニュエル・ワーグナー氏(スイス)、マイキー・プリーズ氏(イギリス)の3名が招へいされている。

CALFは2010年、アニメーション作家の大山慶氏などを中心に設立された映像レーベルで、世界的に評価を受ける日本の若手インディペンデント作家のDVDの製作・販売やオリジナル作品の製作をおこなっている。今回のイベントには大山氏に加え水江未来氏も登壇する。CALFは日本のインディペンデント・アニメーション界における新たな動きとして、ヨーロッパ最大の日本映画専門映画祭ニッポンコネクションをはじめとする数々の映画祭で特集プログラムが組まれている。

今回のシンポジウムは、国際的に活躍する各国の作家たちが語る具体的な実例から、ヨーロッパ各国および日本におけるインディペンデント・シーンの状況を探るまたとない機会となるであろう。

なお、当イベントの第一部では、昨年度のA-AIRの招へい者たちがレジデンス期間中に制作した作品の紹介もおこなわれる予定である。シンポジウムの参加にはメールによる事前予約が必要となる。

A-AIRxCALF 世界のインディペンデント・アニメーション