アメリカ・サンフランシスコで2013年7月30日から8月1日まで、カジュアルゲームの見本市「カジュアルコネクトアメリカ」が開催されている。初日はEIXEYE社のウィル・ハルビン氏が「自社販売か死か」と題して基調講演を行ったほか、合計200本以上の講演やパネルディスカッションが開催され、商談スペースやインディ(小規模の独立系ディベロッパー)ゲームのデモコーナーなども設置された。

 カジュアルゲームはスマートフォンやブラウザー向けなど、機種に限定されずに配信され、手軽に楽しめるゲームの総称で、近年急速に力をつけてきたジャンル。カジュアルコネクトはカジュアルゲーム専門の見本市で、アメリカ・ドイツ・ロシア・シンガポールで毎年開催されている。アメリカでは昨年までシアトルで開催されていたが、規模拡大で2013年からサンフランシスコに移行した。

 カジュアルコネクトは業界人による講演・地元のインディゲーム開発者のタイトルを並べたショウケース、商談コーナーで構成されており、選考をパスすればインディゲーム開発者は無料でタイトルを出展できる。会場に訪れたパブリッシャーはその場でめぼしいインディゲーム開発者とコンタクトでき、商談することもできる。

 ハルビン氏はゲームがインターネットを通してダウンロード配信できるようになった今、従来と同じくゲーム開発者がパブリッシャーと販売契約を結ぶことは、自由度を狭める可能性があると指摘。自分たちでリスクを取って、開発から販売・広告宣伝・カスタマーサポートなどまで、すべて自社でまかなうスタイルを推奨した。

カジュアルコネクトアメリカ

http://usa.casualconnect.org/index.html