シリアスゲームを用いたユニークな国際競技会「UNEP-DHI Eco Challenge 2.0」(主催:ユネスコ香港・バンコクなど)が2014年4月12日にインターネット上で開催される。11歳から18歳の生徒が対象で、2回目となる今回はタイ・香港・シンガポールなどの学校が参加する見込みで、主催者では日本の学校にも参加を呼びかけている。

シリアスゲームは社会問題などの解決のために制作されたゲームの総称で、本大会では発展途上国における持続的な経済成長と水資源の管理について学べる「Aqua Republica」(製作:DHI、UNEP-DHIセンター)が使用される。同作はインターネットブラウザ上でプレイするシミュレーションゲームで、水資源を専門とする国際研究機関DHIが開発したシミュレーションモデルが使用されている。プレイヤーは村や農場、工場などを誘致する一方で、適切な資源管理を行い、人口を増やしていく。参加者は12ターン(ゲーム内で20年間)をプレイし、最高得点が競える。

競技会は1チーム2名で参加し、各チームに8時間のプレイ時間が与えられる。参加者は時間内で繰り返しプレイしたり、教師などの大人と相談しながらプレイしたりすることもできる。主催者側は競技会を通して「自立した論理的思考力、問題解決能力、組織力、グループディスカッションなどの能力が養える」としている。

参加登録締め切りは2014年4月7日で、競技会は4月12日に開催され、結果はオンライン上で即日開示される。優勝チームは500ドル、2位は300ドル、3位は150ドルが授与され、韓国で開催されるシリアスゲーム&ソーシャルコミュニティカンファレンス2014で5月23日に贈呈式が行われる。入賞チームには同カンファレンスの参加パスも併せて授与される。

ゲームは英語版のみだが、インターネット上で公開されており、無料でプレイできる。詳細や参加申込みは公式サイトまで。

UNEP-DHI Eco Challenge 2.0

http://www.seriousgamesconference.org/unep-dhi-eco-challenge-2014